R18 LOVE CINEMA SHOWCASE Vol.5
人のデビュー作を笑うな
R18 LOVE CINEMA SHOWCASE Vol.5

 「R18 LOVE CINEMA SHOWCASE Vol.5」
 2008.4.12〜4.25 ポレポレ東中野にてレイトショー公開

  企画・配給: SPOTTED PRODUCTIONS
  提供: 国映株式会社(D1、D3〜D5、D7〜D9、D12)
      新東宝株式会社(D2、D6)
      大蔵映画株式会社(D11)
      新日本映像株式会社(D10)
  宣伝協力: バイオタイド、INNERVISIONS
  フライヤーデザイン: 濱崎浩司
  モデル: 華沢レモン

→|予告編 (YouTube)
早くも第5弾を迎える今回は、いまおかしんじ監督作品ほか多数の助監督を務めた大西裕の監督デビューを記念して、ピンク映画における「デビュー作」を集めた特集になります。 90年代を席巻したピンク四天王、いまおかしんじら次世代、そして竹洞哲也ら次々世代の「デビュー作」との仁義なき2本立て上映。 初めて尽くしのラインナップでお送りします!(直井卓俊/SPOTTED PRODUCTIONS)

※サトウトシキ監督のデビュー作『獣』のプリントが無いため、監督の自選作品『タンデム』に差し替えとなりました。

  ◎1985-1989 ピンク四天王(瀬々敬久、佐藤寿保、佐野和宏、サトウトシキ)
  D1   4.12(土)、4.15(火)
   『羽田へ行ってみろ そこには海賊になったガキどもが今やと出発を
   待っている』 (成人館公開題: 課外授業 暴行)
    1989|カラー|63分|16mm
    監督: 瀬々敬久|脚本: 佐々木宏、瀬々敬久
    撮影: 斉藤幸一|製作: 国映株式会社
    出演: 中島小夜子、松永久仁彦、佐野和宏、下元史朗
羽田へ行ってみろ そこには海賊になったガキどもが今やと出発を待っている
  羽田工場地帯に根城を持ち、船の上で奔放に生きる高校生3人や韓国人、ヤクザらが画面狭しと躍動する
  群像アクション。

  D2   4.16(水)、4.21(月)
   『タンデム』 (成人館公開題: 痴漢電車人妻篇 奥様は痴女)
    1994|カラー|59分|35mm ※英語字幕付
    監督: サトウトシキ|脚本: 小林宏一(現:小林政広)
    撮影: 繁田良司|製作: アウトキャスト・プロデュース
    出演: 葉月螢、扇まや、石原ゆり、清水大敬、紀野真人
タンデム
  バイクに相乗り(タンデム)した若者と中年男が、愛と哄笑の夜を疾駆する傑作ロードムービー。小林政広の
  挿入曲が効果的。

  D3   4.14(月)、4.18(金)
   『最後の弾丸』 (成人館公開題: 監禁 ワイセツな前戯)
    1989|カラー|59分|35mm
    監督・脚本: 佐野和宏|撮影: 斉藤幸一
    製作: 国映株式会社
    出演: 佐野和宏、岸加奈子、吉沢健、石井絢子
最後の弾丸
  拳銃を手に、不可視の抑圧に抗う青年。その最後の弾丸は何を撃つべきか? 性と暴力描写の裏にある、
  佐野の極めて高い倫理観が胸を撃つ。

  D4   4.13(日)、4.22(火)
   『狂った触覚』 (成人館公開題: 激愛!ロリータ密猟)
    1985|カラー|63分|16mm
    監督・脚本: 佐藤寿保|撮影: 志賀葉一
    製作: 獅子プロダクション
    出演: 伊藤清美、渡剛敏、萩尾なおみ、下元史朗
狂った触覚
  女を誘拐・レイプ・撮影する孤独な男と、彷徨える一人の少女。凄まじいバイオレンス描写の先にあるピュア
  ネスが眩しい。

  ◎1995-1997 いまおかしんじ、女池充、田尻裕司、榎本敏郎、坂本礼
  D5   4.19(土)、4.25(金)
   『彗星まち』 (成人館公開題: 獣たちの性宴 イクときいっしょ)
    1995|カラー|63分|16mm
    監督・脚本: 今岡信治|撮影: 鈴木一博
    製作: 国映株式会社
    出演: 新井総二郎(現:岡田智宏)、奈賀愛子、阿部節子
    (現:長宗我部陽子)、伊藤猛
彗星まち
  同棲していた彼女を寝取られたクスオは、睡眠薬まみれで彗星を待つ日々を送る。90年代末特有の閉鎖的
  な空気を孕んだ青春群像。

  D6   4.21(月)、4.24(木)
   『看護婦日記 濡れたまま二度、三度』
   (成人館公開題: 白衣いんらん日記 濡れたまま二度、三度)
    1997|カラー|60分|35mm
    監督: 女池充|脚本: 小林政広|撮影: 鈴木一博
    製作: 新東宝映画株式会社
    出演: 吉岡まり子、寺十吾、本多菊雄(現:本多菊次朗)、河名麻衣
    1997年度ピンク大賞ベスト10・第7位、新人監督賞
看護婦日記 濡れたまま二度、三度
  世の中とうまくなじめない孤独な看護婦の数奇な運命と恋の行方を、淡々としたモノローグとポップな演出で
  魅せる快作。

  D7   4.13(日)、4.23(水)
   『スローモーション』
   (成人館公開題: 禁じられた情事 不倫妻大股びらき)
    1996|カラー|64分|16mm
    監督: 榎本敏郎|脚本: 井土紀州、榎本敏郎|撮影: 斉藤幸一
    製作: 国映株式会社
    出演: 悠木あずみ、上田和弘、岸加奈子、川瀬陽太
    1996年度ピンク大賞ベスト10・第5位、新人監督賞、新人女優賞
    (悠木あずみ)
スローモーション
  地方都市を舞台に、1人の青年の純真な愛を中心に彼の仲間とストリッパーたちの人間模様を描いた青春
  群像劇。

  D8   4.17(木)、4.18(金)
   『LOVE』
   (成人館公開題: イケイケ電車 ハメて、イカせて、やめないで!)
    1997|カラー|65分|35mm
    監督: 田尻裕司|脚本: 羅門ナカ、女池充、田尻裕司
    撮影: 飯岡聖英|製作: 国映株式会社
    出演: 朝倉麻里、池田一視、川屋せっちん、伊藤清美
LOVE
  とにかく走ろう! −−−ボニー&クライドよろしく逃走する男女とワケあり夫婦2組を描くロードムービー。

  D9   4.15(火)、4.20(日)
   『1・3』 (成人館公開題: セックス・フレンド 濡れざかり)
    1999|カラー|65分|35mm ※英語字幕付
    監督: 坂本礼|脚本: 坂本礼、今岡信治、瀬々敬久
    撮影: 鏡早智|製作: 国映株式会社
    出演: さとう樹菜子、澤哲志、酒井邦幸、柊美瑛
    1996年度ピンク大賞・新人監督賞、新人女優賞(さとう樹菜子)
1・3
  濃密な性愛の日々を送る男女の元に乱入してきた幼なじみの秘密とは? 夏の日に少年の思い出が蘇る叙
  情作品。

  ◎2003-2007 城定秀夫、竹洞哲也、大西裕
  D10   4.19(土)、4.24(木)
   『押入れ』 (成人館公開題: 味見したい人妻たち)
    2003|カラー|60分|35mm
    監督・脚本: 城定秀夫|撮影: 長谷川卓也
    製作: IIZUMI Production
    出演: Kaori、橘瑠璃、白土勝功、サーモン鮭山
    2003年度ピンク大賞ベスト10・第3位、新人監督賞、
    技術賞(長谷川卓也)
押入れ
  元・女教師が、たまたま再会した教え子を家に引き込んで愛欲に溺れ…。独創的な描写と緻密な演出で魅
  せる、至宝のデビュー作。

  D11   4.17(木)、4.23(木)
   『PEEP SHOW』 (成人館公開題: 人妻の秘密 覗き覗かれ)
    2004|カラー|60分|35mm
    監督: 竹洞哲也|脚本: 小松公典|撮影: 創優和
    製作: 小川企画プロダクション
    出演: 吉沢明歩、沢賀名、竹本泰志、華沢レモン、風間今日子
    2004年度ピンク大賞・新人監督賞、新人女優賞(華沢レモン)
PEEP SHOW
  売れないレディコミ漫画家がひょんなことから“のぞき屋”と出会い、傑作をモノにするまでを爽やかなタッチ
  で描くライトコメディ。

  D12   4.12(土)、4.14(月)、4.16(水)、4.20(日)、4.22(火)
        4.25(金)
   『ゆーのーみー』 (成人館公開題: おんなたち 淫画)
    2007|カラー|64分|35mm
    監督: 大西裕|企画: 朝倉大介|脚本: 西田直子、加東小判
    撮影: 田宮健彦|製作: 国映、新東宝映画、Vパラダイス
    出演: 吉岡睦雄、宮崎あいか、花村玲子、川瀬陽太

ゆーのーみー
  いまおかしんじ等、名だたる監督の下で助監督を務めてきた大西裕監督のデビュー作。長い雌伏の時を過
  ごしてきただけあり、新東宝のロゴにデレク・ベイリー風のアブストラクトなアコースティック・サウンドを響か
  せる開巻から野心が迸る。物語は30歳までに監督デビューを目指す助監督と、彼を取り巻く二人の女の関
  係を軸に展開。いつまでもうだつの上がらぬ主人公が、長年の恋人から呟かれる「泥船に乗っちゃったかな
  ……」という台詞など、他人事ながら胃が痛くなる。その良い意味で卑近なまなざしを貫徹し、冷静に作品を
  統御すれば、それなりに共感を呼ぶ青春映画に仕上がったかもしれない。だがこの映画は破綻する。野心
  は空転する。表現の初期衝動が小さくまとまることを拒否したのだ。かつて人畜無害な映画作りに背を向け、
  青臭い自己表現にすべてを賭けた監督たちがいた。サトウトシキ、佐藤寿保、佐野和宏、瀬々敬久。人呼ん
  でピンク四天王。大西監督のデビュー作には、四天王の衣鉢を継がんとする野望が生臭く息衝いている。
  (膳場岳人)

  ゲスト: 大西裕、花村玲子、吉岡睦雄、川瀬陽太、佐藤寿保、榎本敏郎、サトウトシキ、小松公典、華沢レモン、サーモン鮭山、
  いまおかしんじ、城定秀夫、坂本礼、女池充